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スタッフに読んで欲しい本「小倉昌男 経営学 」

この本は私が起業しようと思ってから初めて読んだビジネス書です。
9年ぶりに読み返して、改めて「感動」しました。
マネージメントを目指す人には何度も読み返して欲しいと思います。

新規事業をする上では非常に参考になります。
過去の数字、どこで何を気付いたかまでが書かれていること、
潜在的な市場であった個人宅配を掘り起こし、
「宅急便」事業を成功させたプロセスや考え方が、わかりやす書かれてます。

(印象に残った部分を「小倉昌男 経営学」より抜粋)

「好循環を作り出すには…」
過小資本、借金だらけの財務、古い能率の上がらない設備、作業効率の低さ、ぎすぎすした労使関係、収入の頭打ち、利益の低下・・・これらが相互に原因となり結果となって身動きの取れない状態が続いていた。つくづく何とかしてこの悪い状態を脱却したいと頭を悩ます毎日であった(中略)では、善い循環を起こす出発点は何だろうか。
基本的な条件は「よく働くこと」である。商店でいえば、隣の店より朝は1時間早く店を開け、夜は1時間遅く店を閉めることから始まる。

「全員経営について」
共同経営=パートナーシップ経営とは、経営者と労働者が対等に力を出し合って企業活動をやり、その成果を両者で配分するというものだが(中略)共同体経営では、共に知り、共に働くという姿勢が中心である。従業員が自発性を高め、自己管理して行くことに特色がある。その為には、経済の動き、経営の状況、人事など経営に必要な情報を、同時に従業員にも提供し、同じ目的を持たせることが必要である。自発性を高めるには社内のコミュニケージョンの改善、小集団の活用、経営成果の配分が必要である。成果配分は、みんなで考え、その決定は経営者に任せる。問題は質であり量ではない。

「サービスとは…」
サービスを提供する供給者の理論とサービスを受ける利用者の理論は、正反対の場合が多い。受給者はとかく自分の立場に立って考える、つまり、自分の都合を中心に考えるのである。でも、それは間違っていないか。(中略)不在対策ではなく在宅時配達という考え方に切り替えた。

「戦略的判断」
サービスとコストは常にトレードオフ(二律背反)の関係にある。サービス水準を上げればコストは上がり、コストを抑えればサービス水準も下がる。経営者の仕事とは、この問題を頭に入れ、その時々でどちらを優先するかを判断することに他ならない。宅急便事業を始めるにあたって私が決断したのは、“サービスが先、利益が後”という事だった。

“サービスが先、利益が後”という言葉は、利益はいらないと言っているのではない。先に利益の事を考えるのをやめ、
まず良いサービスを提供することに懸命の努力をすれば、結果として利益は必ず付いてくる。それがこの言葉の本意である。

どちらを先に考えるかで、結果は良くも悪くもなる。経営には常にトレードオフの問題がある。それに対する正しい対応を考えるのが経営者の大きな責任であると思う。

(最後に)—————

「宅急便ひとつに、希望をひとついれて。」
http://www.1101.com/yamato/images/yamato.pdf

ニュースになっていたのでご存じの方も多いと思いますが、ヤマト運輸は1個の荷物に付き10円の寄付されています。
11月までに寄付金が約91億、年間13億個の荷物を運ぶのでざっと総額130億円になるそうです。

http://www.1101.com/yamato/images/01_01.jpg

(C)TheAsahi Shinbun Company.